VICS-II
2005年7月にリリースされたVICS-IIの使用方法を説明します。ダウンロードはこちらから
例では典型的な立方晶ペロブスカイト構造のSrTiO3を用いて説明します。
メニュー
結晶構造の図を描くために必要情報
結晶パラメーターの入力
ユニットセルの表示
酸素八面体の表示
結晶構造の図を描くために必要情報
格子定数、空間群、分率座標さえあれば結晶構造の図が描けます。
(例では欠損が無いモデルを扱っているので、ここでは全て占有率が1です)
SrTiO3
格子定数:3.90528 3.90528 3.90528 90 90 90
空間群:P m -3 m (No.221)
分率座標
Atom x y z
Sr 0.5 0.5 0.5
Ti 0.0 0.0 0.0
O 0.5 0.0 0.0
Physics and Chemistry of Minerals (Germany) (2000), 27, 583-589
結晶パラメーターの入力
VICS-IIを起動させ、Fail → New Structure...
タイトル(なくてもよい)、空間群(番号さえ入れれば名称も自動的に表示される)、格子定数を入力
次に分率座標を各原子について入力
原子を入力(Symbolのボタンを押すと周期表が出てきます)、Lableを入力(同じ原子でもサイトが違う原子がある場合、Sr1, Sr2...とLabel分けする)、
分率座標を入力後、Addをクリック
以下のように全て入力してOKをクリック(最後の原子を入力後、Addをクリックするのを忘れずに)
ユニットセルの表示
Edit → Properties → General 2でユニットセルを表示させるウィンドウを出す。
Show unit cellにチェックを入れて、OKをクリック
酸素八面体の表示
まず、TiとOの距離を調べます。Distanceを選択し、TiとOをクリックして距離を調べる。距離は画面左下に表示されます。
次にEdit → Bonds をクリック
つなげる原子をそれぞれ選び、Max length を入力してAdd → OK
(上で調べたTiとOの距離は1.95264だったので少し大きく取って1.953と入力しました)
Polyhedralをクリックすれば
このように、酸素八面体が表示されました。